英語の学び方:どうやって英語を勉強するか
どうやって英語を勉強するか
1. 中学1年生から2年生まで
最初が肝心
中学1年の最初が肝心です。ここで乗り遅れると、ずっと引きずります。 まず、必要なことは、英文を必ず声に出して読むことです。英語学習の基本は声を出して読むことと、英文の意味をしっかりとることです。声を出すには単語の発音ができなければなりません。しかし、発音ができると、意味がわかる単語がたくさんあるのです。 その一つの例がcolorです。カラーと読めれば、意味は自然にわかります。ところが読めない生徒は苦労します。綴りと音を結びつけるのが第一歩です。
英語には日本語と同じ音はない
次に発音の注意です。日本語と英語には全く同じ音は一つもないと思って下さい。似ている音は少しあります。でもcapとcupは違いますし、hardとheardも区別できなければ、通じません。sheとsea、worseと worthはカタカナで覚えれば一緒ですが、意味は全然違います。正確な発音ができることは、英語上達の、ついでに試験に役立つ近道です。
教科書中心で良い
最近の教科書はバランス良くできています。会話、音声、文法などが系統的に並んでいます。これと教科書のワークをきちんとこなせば、試験対策はOKです。欲張る必要はありません。繰り返し読んで英語のリズムをつかみましょう。これは英語の語順を頭に入れるのにとても有効です。書いて綴りを確かめましょう。 単語の意味は一つではない 注意して欲しい事は一つの単語を一つの訳語に結びつけないことです。haveはいつも持っているではありません。lookという単語はそれ自身では見えるですが、look atなら~を見る、look for なら~を探す、look afterなら~の世話をする、という意味があります。後に来る前置詞次第で違う意味の熟語になります。kindだって親切なだったり、種類だったりするでしょう。
2.中学3年生
受験対策
いよいよ受験対策です。長文以外は教科書をマスターしていれば、できる問題ばかりです。内申点を上げるためにも、宿題をきちんと提出しましょう。最近の高校入試の問題の特徴は、分量が多く、読むスピードが要求されることです。質問も英文なので、正確に早く読まないと追いつきません。易しい英語で多くの分量を読む工夫をしましょう。意味をとりながら読む事が習慣になれば、強いです。
試験問題への取り組み
ちょっとしたテクニックを公開しましょう。わからない文章をしっかり考えるのはあとにして、わかる文章をしっかり読みましょう。わかる文章は決して誤読しないように。そうすれば、全体の意味はとれます。わからない文章も前後の文章の意味がわかって、論理的に考えると意味がわかることが多いのです。 問題文も意味のわかる問題はしっかりとマルバツを判断しましょう。そうすれば、確率はたとえば4分の1が2分の1まで上がります。一つでも多くわかるようにしましょう。また、わからない単語や熟語があると、人はそれを避ける傾向があります。しかし、往々にしてそれが正解だったりします。他の3問の意味がわかり、違うと確信したら、勇気を持ってわからない文章を正解にできます。
3.高校生
高校生の英語でも声に出して読んで、意味をとることは必須ですが、もう少し、必要なことがあります。
前から理解する
第一に文章は必ず前から理解していくことです。話し言葉は一方的な時間の流れがありますが、文章は読み返せるので、ついこのことを忘れがちです。読むスピードを上げるには、前から理解する癖をつけましょう。決して戻らないでください。上達すれば、意味を考えながら文章を読んでいくことができます。 関係副詞が出てきたら、たとえばwhichはand it、whenは and then、 where はand thereと頭の中で置き換えて理解していきましょう。こうすれば後ろから理解するなどという悪習から逃れられます。これと同じように、such、 soが出てきたら、as、thatがくるなどと、予想して読むことも、読むスピードのアップにつながります。
派生語を一緒に覚える
さらに、一つの単語を覚えるときに、その派生語を必ず一緒に覚えましょう。たとえば、wideの名詞形はwidth。moveの名詞形はmovementなどなど。これを別々に覚えるのは時間がもったいないです。senseのように、形容詞形がsensitive、sensibleなど複数になるのもあります。派生語はしっかりと覚えておきましょう。
抽象名詞が大事
単語は抽象名詞を中心に覚えておくこと。大根やかぶを英語で何というかよりも、認識や環境や、哲学や民主主義の方が試験には出やすいです。動詞や形容詞の意味を覚えるには英英辞典がおすすめですが、あまり一般向きではないですね。
倒置型などに注意
最後に、倒置型に注意しましょう。変な語順の文章で意味がわからなければ、倒置による強調などの可能性を考えましょう。仮定法過去完了のifない倒置型などは、英文出題者がおそらく最も難易度が高いと判断しているでしょう。実際の英文にも出てこないとはいえないので困るのですが、ここまでマスターしておけば怖いものなしでしょう。
(お断り)この文章は、個人の見解であり、クローバーの団体としての理念や考え方を反映したものではありません。